メッセージ

江戸川区の皆さんへのメッセージ
〜すべての政策に防災の観点を加える〜

江戸川区は、江戸川と荒川の1級河川と東京湾に囲まれたデルタ地帯です。過去には幾度も水害に悩まされてきました。現在では、河川整備も進み大きな被害は無くなりました。また、江戸川と荒川を結ぶ水路も親水公園として区民の憩いの場として親しまれています。

しかし、地球温暖化が進む中で気候変動による気象変化が容赦なく日本列島に襲い掛かってきています。江戸川区でも、2019年10月に襲来した台風19号では避難指示が発令されたことはまだ記憶に残っていることでしょう。この時は、辛うじて難を逃れることが出来ましたが、江戸川区は総面積の70%がゼロメートル地帯であり、想定される最大規模の浸水が発生すると10メートル(3〜4階建て)が水没する危険な状態となります。そのため、老朽化している河川堤防を頑強な修繕を施し、内水氾濫の防止対策も必要となります。防災機能を持たせた耐震可能な高台づくりを急いで進める必要があります。

巨大で凶暴化する台風のほか、巨大地震にも備えなければなりません。江戸川区全域の地盤は軟弱で地震による液状化が起こります。そのため、地盤の基礎補強を施すとともに建造物の耐震化を進める必要があります。
このようなインフラ整備には、国や東京都との政策連携が必須となります。その上で一番大切なことは区民の皆さんのご理解がなければ政策自体が進みません。
また、区民の皆さんにはこのような災害発生時、緊急時にどのように対応するかを、普段から災害の知識をつけて防災の意識を持っていただくことが必須となります。

災害は、日時や場所に関係なく発生し容赦なく襲い掛かります。そのために、江戸川区役所はあらゆる危険を想定したタイムライン(行動計画)を出来る限り計画に沿って、その対策を迅速に実施する体制で臨まなければなりません。区民の皆さんは「自分の命は自分で守る」「自分たちの命は自分たちで守る」の基本原則の精神を持ってマイタイムライン(個別行動計画)の作成や地区防災計画の策定を、家族、近所、会社、地区で考えていくことが強く望まれます。
このためにも私は、すべての政策に防災の観点を加えることを主張しております。

PAGE TOP